「ひえっ!ちょっと待って!男も見た目変えりゃカワイイもんっすよ!?浅はかってか、単純、素直って考えりゃホラ、カワイイ!!」
「言っとくけど私だって最初から男キライだったわけじゃないの。中学ン時にはこれでも彼氏いたし・・・その彼氏が・・・・」
そこで何かがぶちっと切れたのか千里ちゃんは再び勢いよくバックを振りまわしだした。
「付き合いだして直ぐ人を押し倒して、挙句拒んだら次の日みんなに言ってたのよ!?『アイツなんて見た目ダケなくせに勿体付けやがって』て。」
バックを避けながらチラッと思う。
その男も興味盛んなお年頃ですし、千里ちゃんとシたかったんだよー、イヤマジで。
それ拒まれて、トモダチの前で見栄もあってちょっと口が滑ったんじゃね?
や、まぁ、世の中には本当の下衆もいるワケで、それが事実だと断言はできないけどさ。
ま、それは男の勝手な言い分で、それで千里ちゃんが男を嫌う気持ちも分からんでもない。
だがここで俺も折れてらんねぇ。


