たれかれ



天音の学校に到着したケド、目立つから少し離れた路地の木陰で待つことにした。


…突然の補習とかだったら、コロス。




だけど天音はそこまでタイミングの悪いヤツじゃなかったみたい。



出てくる生徒に目を凝らしていると、天音が現れた。


当たり前だけど、シャツにズボンのオトコノコ仕様。


その姿を見て、天音って男の子なんだよなぁ…

なんて改めて思って、何故かちょっとドキドキする。





「あま……」



「天音先輩~っ!追いついたっとぉ♪」




私の声を女の子の声が遮った。



目の前で、走ってきた女の子が天音の腕に飛びつく。





……ナニ?

……その子、誰?