***

***千里side***







今日は月に一度の愛校日。

それで朝っぱらからみんなジャージに着替え、掃除をしていた。


真琴と蘭子は同じグループで来客専門の駐車場の方。

私は華と一緒に校舎裏の雑木林の枯れ草を掃いていた。










枯れ葉を掃きながらふとあの日の事を思い出す。


『ちゃんとケジメついたから。』


帰ってきてそう言った万里は少し寂しそうだったけど、ちゃんと笑っていた。

失恋の痛手がすっかり消えたわけでもなさそうだけど、それでも今まで通り元気に生活している。



ちょっとホッとした。




我が片割れながら万里はイイ男だから、きっとそのうちイイ子が現れるわよ、って思ってるよ。







それと同時にあの日の天音の言葉を思い出し、思わず赤面した。