ビー玉と、君と。




それから

私は毎日のように、

大きなくわがた探しを始めた。

だけど、

どんなに探したって、

どんなに沢山餌を仕掛けたって、

見つからなかった。

やっぱり、

みずきくんはすごいって思った。

そして、

くわがたがとれないまま、

日ばかりが過ぎていった。



なのに。



「今までお世話になりました。」



玄関から聞こえた、

言葉。

お引っ越し?

あれは、誰?

みずきくんの、

お母さん………?

少ししたら、

私もお母さんに呼ばれて、

みずきくんとお別れしなさいって、

言われた。

出発は、明日。

嫌だ。

そんなの嫌。

絶対バイバイなんて、しない。

溢れそうになった涙を

必死で堪えた。

みずきくんは、

此方を見ずに、


「ばいばい。」


って、短く言っただけだった。

その夜、

私は大泣きして、

お母さんを困らせた。