「外の世界?」

「そう。あのね座敷わらしが家を去ったら、その家には不幸が訪れるの。」

「そうなの」

だから簡単に家を出れないから、外を見てみたいのだろうか。

「でもね、家の人と一緒に外に行けば、不幸にならないらしいんだ」

そう言ってその子はにっこり微笑んだ。

と、同時に私は嫌な予感がした。

「だから、私を外に連れてって!」

あろうことか、予感は当たってしまった。