そして電車が駅についた。 がたん、と一瞬電車が揺れその衝撃で健が目を覚ました。 それを確認してから私達は立ち上がり、電車を降りる。 車掌さんに切符を渡し、電車を見送った後、ホームを見渡した。 そこは自販機と青いベンチしかない無人駅だった。 屋根も壁もないため、背後に広がる海がよく見える。 なので逆に美しいとも言える駅だった。 どうやら美月はそういうのが大好きらしく、さっきからぱしゃぱしゃ写真を撮っている。 駅の景色に見惚れながらもそんな美月を止めて、私達は宿へ向かった。