座敷わらしとわたし


「座敷わらしはね…見た人を幸福にする、家を守る神様みたいなものなんだよ」

「…私ずっと怖いものだと思ってた」

まさか幸福にしてくれる存在だったとは。

「で、そんな私が今日、なんであなたの前に現われたかわかる?」

いつのまにか私の心には恐怖心が消え失せ、好奇心が残っていた。

「どうして…?」