その日の夜。
私はまた座敷わらしと縁側で話していた。
「この二日間で色んなことがあったねぇ」
座敷わらしはのんびりと言った。
「二日間しか経ってないのに、なんで私はあなたに馴染んでいるのかしら。」
「それは、わたしが昔からここにいるからじゃない?一応一つの屋根のしたにいたんだし」
そうか、座敷わらしは昔からここにいるのか。
納得して私は聞いてみた。
「いつからここにいるの?」
「そんなの忘れたよーきづいたら座敷わらしでこの家に住み着いてたっていうか…うーん私にもよくわかんないやあ」
座敷わらしは困ったように笑ってそう答えた。
そういえば、私このこのこと、何も知らないなあ、と思いながら私は薄く雲がかかった満月を見つめた。
座敷わらしとは何なのか。
他にもそういうものはいるのか。
幸福を呼ぶこの子の力のしくみとは何なのか。
そもそも座敷わらしは何故この家に住み着いたのか。
私は多くの疑問を抱えていた。
満月はもう、雲に隠れて見えなくなっていた。

