座敷わらしとわたし

そう言って蓮華先輩は隅の方に座って暇そうにしていた部員に手招きをした。

部員は眠そうに立ち上がったが、すぐに背筋をピンと伸ばしこちらへ歩いてきた。

部員はこちらをまっすぐ見据えて自己紹介をした。

「中三のB組にいる、水田空です。クウは空と書きます。どうぞよろしく」

なんと私達と同じ学年だった。
言動やきっちりと着こなした制服、それに眼鏡をかけていることから感じられる真面目な雰囲気から、てっきり年上かと思っていたが…。

しかし、伸びすぎではないが切ったほうが良い長さの髪形から少し幼さを感じた。

「何か質問はありますか?」
そして蓮華先輩が皆に問いかけた。