放課後。

美月は私と健の手を引いてオカルト研究部、略してオカ研に行った。

途中、健に運動部はいいのか、と聞いたところ「入ればいいんだろ」と返ってきた。

つまり幽霊部員になるらしい。オカルト研究部だけに。

そしてオカ研について、美月がドアをノックした。

「すいませーん…」

「はーい」
可愛らしい女性の声が聞こえた。

同時に美月がドアを開ける。
そこは、なかなか広い部室だった。というより、私達の教室ぐらいなのだが。

部屋の中は、横に長く白いテーブルが4つ置かれ、それにセットになるようなパイプ椅子が1つのテーブルに三脚ずつ置かれていた。

それに、部屋の一番前にはホワイトボードと白い教卓があった。

さっきの声を出したと思われる人は、教卓の横にある椅子に座って本を読んでいた。
そして、もう一人の部員はテーブルとセットの椅子に座っていた。

「あのー…私達入部希望なんですが」
と美月はさっきの女性に話しかけた。