座敷わらしとわたし


「ま…まじかよ!!本当だったのか」

健は驚いて眺める。

「まさかあんた、これで秋のこと嫌ったりしないでしょうねぇ?」
ぎろりと美月は健を睨んだ。
「し、しねぇよ!」

健は全力で否定する。

「じゃ、決まりね!健も明日から秋の手伝いをすること!なにをするかは自分で考えな!」

美月は怒っているときと口調を変えず健に云う。

「あ…あの…無理しなくても」

私は美月の神経を逆撫でしないようおどおどしていった。

すると美月は私にはとても優しく言った。

「いいの。盗み聞きするこいつが悪いんだ。」

それに健も
「おう!あと楽しそうだしな!」
と言ったが

「あんた偉そうだよ!盗み聞きしたんだから当然反対する権利はないんだから!」
と美月に言われ、しゅんとなってしまっていた。