座敷わらしとわたし


はっとして美月の手からその子を取り上げ鞄に隠した。

それから叫び続けていた美月の口を塞ぎ廊下へと引っ張りだす。

「いーい?さっきのは私の腹話術。怪奇現象でもなんでもないから。」

そういって美月に言い聞かせようとした。
しかし
「じゃあなんでぬいぐるみに隠そうとしたの?」

「それは…不気味に見られたくなかったから」

「それと、なんでぬいぐるみをトイレに持っていく必要があるの?」

あっさりと言い返されてしまった。