座敷わらしとわたし

何故なら次の瞬間美月は

「いやったあああああ!っついに私も怪奇現象に出会えたわっ!ありがとう秋!ありがとう人形さん!」

私の上げた奇声より何倍も大きく叫んだからだ。

「むー。人形じゃないよ」

という座敷わらしの声も耳にはいらないくらいその時、私は絶望して、あたまが真っ白だった。