座敷わらしとわたし


私はその間、座敷わらしを見つめ続け少しの間、人形でいてくれと意志疎通をしようとした。

が、虚しくもそれは届かなかった。

「はじめまして!美月さん。わたしは座敷わらしです。」

座敷わらしが喋ってしまった。

「ひああああああああ!?」

思わず変な声がでる。
これでもう私は変人のレッテルを貼られることになるだろう。いやそんなことではなくて。

ゆっくりと美月の方を見ると、ふるふると俯いて震えていた。

それは恐怖心故のか?いや違う。