座敷わらしとわたし


「ふーん?ま、いっか。ラブレターだったらおしえてよね」

「だからー」

そう言って私は鞄のなかから水筒を取り出そうとした。

その時

「あっ」

うっかり鞄を落としてしまった。

落とした鞄を元の位置に戻そうとした時。

「なに…これ?」

好奇心と恐怖心が入り混じったような、震えたハスキーな声が小さく響いた。