座敷わらしとわたし



そして二時、三時間目と授業が終わり、昼食を取るための休み時間がやってきた。

私は席を立つと、美月と一緒にお昼を食べることにした。

美月はわたしの前の席に座っているので、あまり席の移動は必要ない。

お弁当を食べはじめたころ、いきなり美月に質問攻めをされた。
「ねえ、今日やたらトイレ言ってたけどなんかあんの?」
やたら笑顔で聞いてきた。
「別に何もないわよ。」

「ふうん。もしやラブレターだったり?」

語尾を伸ばして言うあたり、これは相当からかってるな、と思いこちらも笑って切り返した。

「もーちがうってばあ」

「へぇーえ?じゃあ今日の授業ぼーっとしてたのはラブレターの彼のせい?」

まずい。誤解が解けてない。

「ちっがーう!」

「じゃあなんなのさ」

「そう聞かれても…」

まさか友人にいきなり、座敷わらしなどと言えるわけがない。