座敷わらしとわたし


いつの間にか、周りには自分達と同じ制服を着た学生が出てきた。

私達が通っている学校は銀杏中学校といい、私立の学校だった。

勿論、校則はそれなりに厳しい。

だから、学校に膝上までのスカートを履いたやんちゃな女子はいないし、髪を染めた不潔な男子もいない。
なにより、短いスカートを履いて男の気をひこうなんて10年早いんだよ、と私は思いながら校門をくぐった。