もう1度あなたに逢えたなら......




琉玖の心配そうな顔を見て

“大丈夫だから”

と言ったけど実際大丈夫ではない


あたしも蓮さんの元へ行きたい.....


自然とあたしの足はいつか来たことのある

マンションの屋上に来ていた




「蓮さんの家...」




来た場所は蓮さんが住んでいたマンション


蓮さんのところへ行きたい


柵を越え端に立った




「ダメだ!!」




声が聞こえたかと思うと腕を後ろに

グイっと引っ張られた


頭に激痛が走りあたしの意識はそこで

途切れた