「うぅ....」



「琉李、蓮はお前の事を守ることができて良かったと思ってるよ。だから泣くな」



「でも....」



「蓮が命がけで守ったのに泣かれたら意味ねぇだろ?
それに、もしあの時、琉李を助けられないで、琉李が死んでいたら蓮はもう立ち直れなかったかもしれねぇよ。
蓮にとって琉李は自分の命同然だったからな」



「遊宇さん.....」



「今日は泣いてもいいけど明日からは笑えよ。そっちのほうが蓮も喜ぶ」



「はい」




それから月日は流れ、あたしが高校に

入ると同時に遊宇さんは凛紫を引退し

あたしを総長に決めた


あたしに総長はできないって言ったんだけど

蓮さんの望みがそうだったんだって言ってた



あれから毎日、蓮さんのところには

お見舞いに行ってる


蓮さんなら必ず目を覚ましてくれると

信じて