トモキ君は
本当にベランダから
登ろうとしていた。
私はベランダから
見下ろし
「トモキ君!危ないよ
分かったから
用意して行くから下りてよ!」
「おぅ、早く来い」
ジャージから服に着替え
鏡の前で髪を整える
私の顔・・・
目なんか
めちゃくちゃはれてるし
鼻の取り過ぎで
鼻のまわりは赤く
ひどすぎる・・・
近くで
私の顔見たら
トモキ君
びっくりするんじゃ・・・
私はうつむきながら
玄関の外に
小声で
「トモキ君・・・
何処に出かけるの?」
「秘密」
私の頭を
ポンポンと
優しく叩き
私の手を引く。
トモキ君の
自転車の後に乗り
腰に掴まった。
トモキ君の香りが
懐かしく優しい。
15分程で
「セイラ~着いたぞ」
えっ!??
ここって
私達が通ってた
幼稚園だよ!!
自転車の後で
トモキ君の背中を
指でツンツン
「トモキ君?
何で幼稚園なの?」
「懐かしいだろ!」
私の手を取り
園の外回りを歩いて回る
幼稚園のカワイ~
小さな子供達が遊具で遊んでいる。
「トモキ君、見てっ!!
あの遊具、昔のままだよ」
懐かしい
「セイラとあの遊具で
よく遊んだよな
オレ、何年ぶりに来たんだ?
卒園してから来てね~から
え~っと・・・
10年ぶりだぞ!」
「私は、え~っと・・・
8年ぶりだよ」
私も卒園してから
一回も来てなかった。

