「何もしね~んだ?」
「・・・うん」
だって保健室だよ
先生いるから・・・
「オレ、あっちのベッドで
休むから」
えっ!?
シュン君は
もう一つのベッドに入り
私に背を向け横になった。
何で?
何であっちのベッドに行くわけ?
一緒にぎゅ~って
抱きしめ合いたいのに
カーテンの向こうに
先生がいても
かまわないから・・・
シュン君から
強く抱きしめられたい
キスされたい
大スキって
言ってもらいたい。
私はベッドから出て
シュン君が横になっている
ベッドに入った。
シュン君の大きな背中に
顔をうずめた。
「作戦成功!」
「えっ?作戦って?」
「何でもね~よ」
微笑みながら
抱きしめてくれた。
シュン君の香りが
私を優しくさせる
シュン君の香りが
私に笑顔をくれる
シュン君
大スキだよ。

