変わらない想い


「セイラ・・・
家まで送って行く後ろに乗れ」



トモキ君は
自転車で私の横に




「・・・グッスン・・・グッスン」




「セイラ、早く乗んね~と
おいて行くぞ!」





「・・・ヒック・・・ヒック」




「じゃ~な!」




トモキ君は
そのまま行ってしまった。


トモキ君の遠ざかる後ろ姿を
私は泣きながら




「グッスン・・・バカ~!」




バカ、バカ、バカ

何でキスしたのよ!


何であの場所なのよ!



私を一人置き去りにして
外は真っ暗なんだよ

怖いんだよ・・・


最低!!!


泣きながら
狭い道沿いを歩いていた。


ときどき通る
車のライトが眩しくて


目を細めるたび


涙がこぼれ落ちる。




15分程歩いていたら




「まだ泣いてんのか!
コンビ二でアイス買って来たぞ
食うだろ?」




バカ、バカ、バカ

涙を拭きながら



「・・・グッスン

バカっ!バカっ!!

トモキ君・・・グッスン
外、真っ暗なんだよ・・・グッスン

めちゃくちゃ
怖いんだから・・・グッスン

置いていかないでよ・・・」





「わり・・・」




トモキ君から
手を握られ



「ごめんな・・・」



涙で
トモキ君の顔が

ぼやけて見える。




自転車を停め
二人その場に座り

渡されたアイスを見て




「寒いのに・・・
なんでアイスなわけ?」




「寒いから
アイスだろ~がっ!」




意味わかんない・・・