「それは無理です」


「・・・何?」


「オレは赤坂部長が・・・

いや、茉緒が大好きです。

だから、諦めるつもりもないし、

略奪だって考えてますから」


「それは、オレに対する

宣戦布告か?」


「そうとってもらって結構です」


「…分かった。

今日から、プライベートでは、

敵同士ってことで」


「受けて立ちますよ」

オレはフッと笑って、

会社を出ていった。

・・・

勝ち目のない勝負かもしれない。

・・・

それでも、

少しでも望みがあるなら、

好きな女の為に、

闘ってみたいと思った。