・・・

会社の玄関前。

・・・

バッタリ、

類に鉢合わせした。

・・・

「お疲れ様でした」

そう言って頭を下げる類。

「おい、新人」

「何ですか?…オレは、

類って名前があるんですけど?」

少しムッとしてる類に、

微笑みをかえした。

・・・

「そうだな、いつまでも

この呼び方はよくない。

じゃあ、類」


「なんですか?」


「お前に言いたいことがある」


「・・・」


「茉緒から手を引け。

オレから茉緒を取り上げるな」

・・・

最初は驚いていたが、

類は笑顔を見せた。