「・・彩音」

ドアに立っていたのは、

彩音さんだった。

「ご、ごめんなさい!

私は類とは・・「ちょっと待った」

・・・

彩音さんに謝ろうとしたら、

彩音さんに止められた。

・・・

驚いて、

彩音さんを見つめる。

・・・

類は、

抱きしめた腕を、

離すことなく、

彩音さんを見てる。

・・・

彩音さん、

何が言いたいの?

「私と、類は、恋人じゃないから」

そう言って、

ニッコリ笑った彩音さん。

「え???」

合点のいかない私は、

首を傾げる。