・・・そうか。

私、すぐ鍵失くしちゃうから、

ネックレスにつけてたんだっけ。

「類」

「何?」


「色々迷惑かけて、

ごめんなさい」

私はベッドの上で正座して、

類に頭を下げた。


「いいよ、別に。

この前はオレが迷惑かけたし。

それに、茉緒と一緒に寝れて、

嬉しかった」


「///」

そう耳元で囁いた類。

私の顔は瞬時に赤くなった。


「ホント、茉緒って可愛いよね。

今からでも襲っちゃおうかな?」


「ギャッ!」

・・・猫が踏まれたような声を出した私。

満足そうな顔で、

私を抱きしめてる類。


「ゴホン!」

ドアから咳ばらいが聞こえた。