・・・

その時だった。

類の部屋のドアが、

勢いよく開いた。

・・・

出てきたのは綺麗な女性。

・・・

私たちのキスシーンに、

驚いていたが、

すぐにニヤリ顔に変わった。

・・・

何とかキスから逃れた私は、

この気まずい空気に耐えながら、

女性を見た。

「こ、こんばんわ」

とりあえず挨拶。

「こんばんわ。類、

送ってきてくれたんですか?」

「え、ええ。泥酔しちゃって、

何とかここまで連れてきました」

「そうですか。ありがとうございます」

綺麗な女性は、

これまた綺麗な笑顔で、

お礼を言った。

・・・

この人もしかして、

電話の時の声の主?