・・・

鮫島さんに頼って、

甘えられたら、

どんなに楽か・・・

・・・

大人で、

優しくて、

仕事もできて、

・・・

こんなに素敵な人が、

傍にいてくれたら、

幸せなんだろうな・・・

・・・

そうは思っても、

甘えられない自分がいる。

・・・


気が付けば、

マンションに着いていた。


「ありがとうございました」

下りようとした私の腕を、

引き寄せた圭吾。


「・・茉緒」

「な、なんですか?」

心臓が壊れそうなほどドキドキ。