恋愛レッスン~部下の甘い囁き~

「あ、帰らなくていいの?」

話を逸らそう・・・


「あ、もうこんな時間。

用事があるので、

お先に失礼しますね」


「お疲れ様」


私に頭を下げた晴香は、

急ぎ足で帰っていった。

・・・

彼氏とデートかな?

そんなことを思いながら、

また仕事を始めた。

・・・

う~ん・・・

こっちとこっち、

どっちのデザインがいいかな・・・

両手に服のデッサンを持ち、

見つめていると、


「オレはこっちがいいと思います」

と、左の服を指差した。


「あ、やっぱり・・って?!」

驚いて、上を見上げると、

笑顔の類がいた。