「やっと全部、

オレのモノになったって気がする」


「・・・そんなこと思ってたの?」


「鮫島さんに茉緒を頼むって言われてから、

今までずっと、

仕事ばっかりで・・・

オレもこの仕事好きだし、

茉緒が一番輝いてる場所だから、

邪魔にはなりたくなかったし・・・

茉緒、オレのわがまま聞いてくれる?」


「・・・何?」



類は少し恥ずかしそうに、




「茉緒と一緒に住みたいな。

ダメ…かな?」



私はそんな類が可愛くて、可愛くて・・

微笑むと、

類の耳元で囁いた。


「一緒に住もう」

類は嬉しそうに頷き、

私をギュ~ッと抱きしめた。