「類あのさ「その仕事」

・・・

類に話しかけようとしたら、

その後ろから、声がして、

遮られてしまった。

・・・

私と類は、

振り返った。

「・・・鮫島さん」

「類、後はオレが手伝うから」

・・・

さりげなく、

私の手から類の手を離し、

生地を取った。

・・・

「そうですか・・・

じゃあ、お願いします」

そう言った類の顔は、

今にも泣いてしまうんじゃないかと

思うほど、歪んでいた。

でも、

必死に笑顔を作っているのが、

痛々しかった・・・

・・・