その声に驚き、

顔を上にあげた。

・・・

そこに立っていたのは、

目が赤くなってる類。

・・・

でも、その顔は笑顔で・・・

胸が締め付けられた。

・・・

「・・・類、その目」

私の言葉に、

類は笑った。


「勘違いしないでくださいよ?

昨晩は、彩音が付き合えとか言って、

朝まで飲まされてたんですよ。

おかげで、まだ酔いが覚めきってない」

・・・

「類、あの・・」

「その仕事、手伝いますよ。

ほら、貸して・・・」

類は私の手から、生地を取り上げようと

私の手を掴んだ。

・・・

類に触れられただけで、

鼓動が早くなる・・・