・・・

オレの言葉を聞いた茉緒は、

黙り込んだ。

・・・

でも、何かを決意したような、

そんな目。

・・・

「…茉緒。

オレの事はもう気にするな」


「圭吾、黙って」


「・・・」

・・・

茉緒の言葉に少し驚き、

目を見開いた。

・・・

「貴方が貴方らしくいられるなら・・

私はもう迷わない」


「・・・え?」


「今夜、あなたの家に行くから、

それまで私に時間を頂戴」


「茉緒、お前は何考えてるんだ?」


茉緒は少しだけ微笑んだ。

でもその微笑みは、

凄く悲しそう・・・