間もなくして、パトカーと、救急車が大きなサイレンの音と共に到着した。


それぞれの車から警官と、救急隊員が出てきて「あけてください」と人だかりに声をかけた。

その声で、サーっと一斉に道ができた。



その一瞬――


人だかりの中に落ちていた見覚えのある靴




キーン