あなたを抱けなかった理由

「いや、大丈夫です」

「あれ?失礼でしょ、僕の愛車見て断るなんて」




ハハハと笑顔で私の頭をポンと叩いた。



「えっ!違います。あの、別に…そういうワケじゃあ…」




しどろもどろになる私に「嘘うそ。ごめん女子高生に意地悪したかっただけ」とまたポンポンと頭を叩く。





「その位警戒した方がいいよ。男は危ないから。特に花火大会の日はね」


彼は、そう言って悪戯っ子のような笑顔を私に向けた。