蜂蜜色の空




家で留守番しながら半分ヲタク、顔だけなら最上級クラスの姉、五十嵐 楓。
そしてその姉に突っ込んでいる自分、奏。


なんだかとてもバカバカしい。
「なんで23にもなってケータイ小説なんだよ…」

そういい、深くため息をついた。
すると楓は、


「あんたねぇっ!結婚できない彼氏ができない出会いが無い女にとってケータイ小説は夢の塊であってねぇっ?!」


と、力説し始める始末。

あぁ、可哀想な姉だ。
つか、


「俺今日から新学期だし。もう学校始まるから出る。留守番よろしくな」


そういい、今だに力説する姉を置いて家を出る。
バタンっ

ドアを閉めた音で正気に戻った楓が何か喚いていたが、気にしない。
急がなきゃ遅刻なんだよ。