力を感じた方向にふりむいた。
逃げていく軍勢が何十人といる中逃げずに強力な力を放ちただその場で俺を見つめる男がいた
その男は他の軍勢が持っていた刀とはまた違って短い刀を2本もち、その2本の刀は血で染まっていた
『俺と戦え。ちょうど暇をしていた。』
男は俺と戦う気らしい。
私は落ちていた刀を拾い飛びかかった。
剣術などやったことがない私はただ、ひたすら男の剣をよけて隙を探した。
『見当たらない…』
強行突破すれば男の2刀流のえじき。
初めてだった。こんな感覚。勝てない。
男に背を向けぬように逃げようと距離をとった。
男はそれをすぐに悟ったのだろう
『話をしよう。俺は貴様に見覚えがある。お互い剣を収めよう』
私は剣をおいた。
『俺はクワガ。軍の隊長をしている。流派は瞬錬陣活殺流。おぬしの名はなんだ?その俊敏な動きと体術どこで身につけた?』
『私の…名前?わからない。きずいた時にはもうすでにこの技たちを身につけていた。私は…誰だ?』
考えた事なんてなかった…生き続けることだけに必死になっていた
『ワ·タ·シはだれなんだ?どこで生まれた?何のために…生まれた?』
私は言った。
クワガはそれをきいて言った
『ほう…お前は俺についてくる気はないか?そしてお前の力をかしてくれぬか?俺の軍はヘタレ隊員ばかりでな。お前仲間もいないのだろう?俺たちと修行して、お前が何者なのか、なぜいきるのか見つけるのはどうだ?』