頭を抱えて、うぁ゛ぁぁ゛ぁと獣のように叫びうなだれる。 ドロドロな感情が一気に流れてくるようだった。 きっと、いつだって流れてきそうだったのだか、いつだって制御できた。 だけど、今はできなかった。 初めて失敗した――― こんな姿を見ればどうせ透子だって、気持ち悪がるんだろう。 今、隣にいることさえ嫌になるんだろう。 だったら早く消えてくれよ。 最初からなかったみたいに。 そうすれば僕もまたリセットして誰でもない僕になるから。