樹海を泳ぐイルカ



僕の視線に気付いたのか透子の背中がピクリとした。

同時に僕の心臓も大きくひとつ高鳴る。

彼女の振り向く姿が僕の目にスローモーションで映る。

この眩しさは、太陽のせいなのか

それとも彼女自身のものなのか――…


「来てたんだ」

透子がニッと口元をつりあげて笑う。

「うん」

僕は照れくさそうに透子から目をそらして、ぎこちなく隣についた。