樹海を泳ぐイルカ



最上階についたとき、思わず目を閉じてしまいたくなった。


太陽の光を浴びながら青い空を見上げている彼女の背中が、あまりにも眩しかったから。



その華奢な後ろ姿を、ずっと永遠にみていたいと思った。








ずっと永遠に……




だけど、それは脆すぎて


触れたらすぐに壊してしまいそうで、



僕はただ、目を細めて見つめていた。