急な坂道を全力疾走した。 不思議と足は軽く苦にはならなかった。 サンサンと降り注ぐ太陽でさえ、気にならなかった。 こんなにも全力で駆け抜けたのは小学校の運動会以来ではないだろうか? だけど、あの『1位をとらなければ…!!』というような心臓をびくつかせる不安はなくて、ゴールだけがみえてる感じ。 僕はそこへ足を軽やかに進めているだけなのだ。