ベタつく肌に気持ち悪さを感じ、シャワーを浴びることにした。 シャワーから吹きだす生ぬるい湯は僕の全身を撫でるように流れた。 右腕の火傷が痛む。 身体の汚れを落としながら、ぼんやりとその忌々しい消えない傷をみつめた。 そして僕は現実を思いだす。 もし、僕があのとき空中落下していたら この傷は癒えてくれたのだろうか? (お前は飛行機雲の代償にされたんだよ) 僕は自嘲した。