樹海を泳ぐイルカ


次の朝、僕は少し早く起きた。

もう蝉の鳴き声は微かにしかきこえない。
あんなにうるさいと思っていたのに少し寂しくなった。


母さんを起こさないように静かに準備をする。


久しぶりの制服は、まだ胸をしめつける何かがあるけれど、僕はボタンをしっかりとめて光るローファーを履いて家をでた。





朝焼けが眩しい。


僕は走る。



あの樹海へ──……