「ありがとうございました!」 大歓声に包まれながらショーが終わった。 盛大な拍手のなか、退場していくインストラクターとイルカたち。 僕はそれを呆然とみていた。 ただ、呆然と…… 僕と透子の最後の時間が終わった。