樹海を泳ぐイルカ



ふと目があったのは、中谷だった。


中谷の視線はすぐに下をむいて、僕からそれた。















「あぁああぁぁああぁぁ!!!!!!」










叫び声が静まり返った教室に響く。







教室中の窓ガラスをひとつひとつ割っていくと、傷が化膿しているのか癒えているのかよく分からなくなった。




クラス中が僕を呆然とみている。


ただ、呆然と。