また胃が悲鳴をあげる。 周りの冷やかしの視線が突き刺さる。 僕は爪が掌にくいこむくらい両手をぎゅっと握りしめた。 「お前さ、どんな神経してんの?」 「こんなことやられるまで学校くるなんてなー」 ギャハハと笑いながら斉藤は僕の頭から花瓶の水をぶっかけた。 花瓶のなかのコスモスは汚い床に落ちてグシャリと踏みつぶされた。 綺麗な輝きは、もう見えない。 「死ねば?楽になれるぜ」 僕はなにも感じない。 感じない。感じない。感じない。 何も、 感じたくない。