----- 休養 -----

「マスター、何で人は恋をするのかな」

「五感全てを、使うためじゃないか?」

「ふーん…五感かぁ…」

「第六感も忘れては駄目だ」

「第六感?」

「あぁ。視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚。これだけじゃ恋は出来ない。心が無ければ、恋は成り立たない」

「心……」

「その全てを使う事で人間は、生きているんだって感じるんじゃないかい?」

「……マスター」

「君も良い恋をした…いや、今もしているんだろう。君はまだ、生きているんだよ。恋してる、相手もね」


涙が止め処なく流れた…


「マスター、話…聞いてもらえますか」

「あぁ、時間はたっぷりある」



止まっていた時計の針が動き出す

左回りにチクタクと…