「……クシュン」

う〜

汗がひいて、
寒くなってきちゃった。


腕を擦り始めたとき、


「菜未ちゃん」

名前を呼ぶ声とほとんど同時に、

爽やかな…柑橘系の香りに、
たちまち包まれた。