だけど…しばらくすると、少しずつ、彼の態度が冷たくなっていくのを感じた。

連絡もなかなか取れなくなり、会っても前のように優しくはしてくれない。


不審に思って、私は彼の部屋に押しかけてしまった。

案の定、部屋には知らない女の人…

そしてその人と身体を重ねる彼。

思わず鞄を落としてしまった私に気づいた彼は

一瞬、驚いた顔をしたけれど

すぐに
「何しに来たの、今更?」
と私を嘲笑った。

「先輩…なんで…?」

そんな言葉を絞り出すのがやっとの私に彼はただ言い放つ。

「まだ俺の事信じてたの?お前に本気になるとか、ないから、マジで」

「嘘…でも先輩は…いつも優しくて…」

「まだ分かんない?最初からお前なんてただの遊び道具だったの、わかる?」

「…っ」

「そういう訳だからさ、バイバイ♪」



…そっか。

…遊び道具か、私。