扉の向こう側で起きている事は夢だろうか…


それとも今までの結婚生活が夢だったのだろうか…



胸から込み上げてくるものに吐き気がし思わず口を押さえた



沙耶は笑った


「ですって、華さん」




扉の向こう側から沙耶が私に確認し同時に勢いよく扉が開いた




「華…」




目を見開き目の前の私の存在に、ただ驚いている彼がいる




「わたっ私…ごめんなさい…」




私は慌て溢れる涙を止める事も出来ずその場から逃げた